3次元画像計測及びデータ活用事例

更新日: 2023年3月6日
 

センターで所有している様々な三次元測定機のうち,特に非接触画像光学式3次元デジタイザ(FLARE)ポータブル3Dデジタイザなどの3次元画像計測によって得られたデータの活用事例についてご紹介します。

 

形状検査・評価

  • 設計データ(3次元CADデータ)との比較を行うことで,製作物が設計どおりに出来ているか確認することができます。
    測定データ同士の比較も可能です。
  • 検査ソフトウェアとして,PolyWorks Inspector, spGauge, GOM Inspectなどがご利用可です。
  • 製造工程の品質管理,試作品の条件出し,不良品の原因解析などにご活用頂けます。

 

CADデータ生成(リバースエンジニアリング)

  • お手元に3次元CADデータが無い場合,現物の測定データからCADデータを生成することが可能です。
    測定データはSTL形式という微小な三角形(≒点群)の集合ですので,専用ソフトウェアを利用してCADデータ(=数式で表現される曲面)に逆変換します。
  • リバースエンジニアリング用ソフトウェアとしてGeomagic Design X,spScanがご利用可能です。
  • 生成したCADデータは,設計参照,CAEによるシミュレーション解析,CAMによる複製品の加工などにご活用頂けます。
  • こちらからサンプルデータをダウンロード可能ですので,事前確認にご利用ください。

 

その他

非接触画像光学式3次元デジタイザ(FLARE)では,テクスチャマッピング機能を利用してサンプルの3次元形状と色情報を同時に取得することが可能です。現物をバーチャル空間上に再現することで,様々な応用が可能です。

・製造/検査工程の事前検証
 例えば,現物しかないサンプルを同機能にて測定することで,設計した治具との適合性や使い勝手をバーチャル空間上で事前検証することが可能となり,製造/検査ラインの垂直立ち上げに貢献します。

 

・文化財や工芸品のデジタルアーカイブ
 貴重な文化資源の継承やPRにご活用頂けます。