複雑形状金属製品等の非破壊検査に関する技術開発

更新日: 2022年3月17日
 

 鋳造品の機械加工面に欠陥が発見されると,廃棄または補修が必要となる。加工前に非破壊で欠陥を発見できれば,無駄な工程を回避でき,不良対策にも有効である。近年,超音波による探傷結果を画像化する手法が普及しつつあるが,鋳造品の材質に適した検査条件や検出限界を検討した例は少ない。そこで,最新の超音波検査技術を複雑な形状を持つ製品へ適用するために必要な技術開発を実施する。まずは単純な形状のアルミ鋳造品に人工きずを導入し,検出限界を確認した。さらに実製品,具体的にはアルミ重力鋳造品およびアルミと鋳鉄の鋳ぐるみ接合面への超音波画像検査の適用を試みた。