高機能PDMSのマイクロ成形・離型の検証

更新日: 2022年3月17日
 

 粘度200Pa・sのPDMSに関し,自転・公転を活用したミキシングにより,気泡が少ない状態に攪拌・脱泡でき,かつ,公転遠心力を活用した泡取りを実施することにより,さらに脱泡を高精度化出来ることを示した。また,3kPaの真空中での自転・公転ミキシングでは,大気中でのミキシングに比べ,一層高精度に高粘度PDMSを攪拌・脱泡できるとともに,高粘度PDMSの蒸気圧値に注意を払いながら,攪拌・脱泡を行うことで,材料の揮発による損傷を防ぎ,かつ,材料自身の揮発による気泡発生を抑制できることを示した。そして,真空中の自転・公転ミキシングを施した高粘度PDMSを用い,薄さ50μmの薄物シートを成形・離型できることを示した。