熱脱着法による香気分析の基礎調査

更新日: 2024年1月5日
 

 新たに導入したにおい嗅ぎ装置付きガスクロマトグラフ質量分析計では、熱脱着法が実施可能になり、吸着剤を用いたより高感度な香気成分分析が期待された。そこで、エダマメを用いて熱脱着法による分析法の検討を行った。その結果、HS-MMSE法がこれまでのHS-SPME法よりピーク数、ピーク面積とも多く検出され感度面で優位であったが、捕集剤の設置位置、試料の付着などの課題が判明したため、捕集剤をセプタムからできるだけ離すなどの対策を立てた。さらに、エダマメに内部標準としてシクロヘキサノールを加え定量を試みた結果、ヘッドスペース法では検出困難だった2APが検出されたものの、シクロヘキサノールのピーク面積のばらつきが大きく定量は困難だった。

【先端技術等調査研究事業 令和4年度】/ 技術シーズ(令和4年度終了課題)

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