平成29年度公設工業試験研究所の設備拡充補助事業について（カー効果顕微鏡）

　競輪の収益を財源とした公益財団法人JKAの平成29年度「公設工業試験研究所の設備拡充補助事業」により設備の拡充をおこないました。

1. 目次

   1. 補助事業の概要
   2. 予想される事業実施効果
   3. 本事業により導入した設備
   4. お問合せ先

   補助事業の概要

   1. 事業の目的
      宮城県では自動車や高度電子機械に関連した産業集積が進められており，これに係わる地域企業はさらなる取引拡大の好機を迎えています。その中で特に次世代産業の中核として注目されている航空機や医療機器産業の分野においては，各種デバイスへの応用範囲が広い磁気をはじめとする新しい機能性素材を活用した高付加価値製品の開発が活発化しており，そのためには高い信頼性を有した電気計測技術が求められています。
      そこで，磁性材料の評価と開発に不可欠な磁区観察を可能とする装置を導入することにより，磁性体関連の技術レベルが高い宮城県地域のポテンシャルを更に向上させ，自動車や電子情報機械関連産業の新技術・新製品の開発をサポートするための支援体制を拡充します。
   2. 実施内容
      本事業では，磁性体の内部的磁気構造を詳細に観察できる「カー効果顕微鏡」を宮城県産業技術総合センターに導入しました。本装置を活用した施設・機器開放事業，技術改善支援事業を通して，磁性材料の磁気構造観察による磁気応用デバイスや磁性材料の開発を支援いたします。

2. 予想される事業実施効果

   • 磁性材料の詳細な磁気構造観察
   • 新しい磁気応用デバイスや磁性材料の開発促進

3. 本事業により導入した設備

   形式	カー効果顕微鏡　BH-762Pi-MAE
   メーカー名	ネオアーク株式会社
   外観

4. お問合せ先

   担当者	機械電子情報技術部
   TEL	022-377-8700(代)
   FAX	022-377-8712
   E-Mail	soudan-itim@pref.miyagi.lg.jp