樹脂・接着剤・塗料等の硬化度評価に関する技術開発

更新日: 2022年3月17日
 

 県内企業から寄せられる樹脂・接着剤・塗料等の硬化度の分析の要望に応え,広くサービス提供する体制を構築することを目的として,新たな硬化度評価技術の検討を行った。

 平成28年度は,硬化度評価技術の習得及び評価精度の確認を目的として,加熱硬化条件がそれぞれ異なる(室温〜120℃)熱硬化性のエポキシ樹脂及びエポキシ接着剤の硬化度を評価した。平成29年度は,硬化度評価技術の応用及び発展を目的として,塗料及びUV硬化樹脂の硬化度を評価した。その結果,フーリエ変換赤外分光分析(FT-IR)及び熱分析(示差走査熱量計(DSC),熱重量測定(TG))を用いた硬化度評価技術を習得し,十分な精度があることを確認することができた。また,エポキシ接着剤において評価した硬化度は引張せん断強度との間で正の相関関係が見られた。