県内シーズを活用したエネルギーハーベスティングおよびセンシングシステムの研究開発

更新日: 2022年3月17日
 

 本研究開発の目的は,宮城県内の新材料,新デバイス,技術シーズ等を活用して,工場の製造工程やインフラ劣化等のモニタリングに利用するための無線センサシステムを開発することである。

 無線センサシステムの開発においては,ベースキットとして,コールドスタート機構,マイコン,無線デバイス2種,電子ペーパードライバの,5つのモジュールを開発した。次にこのモジュールを用いて,振動発電が可能な磁歪合金シーズを有する県内企業と共同で,磁歪式振動発電デバイスを用いた無線センサシステムの共同開発を行い,この中で当センターは,加速度・温度複合センサ及びこれを用いた無線センサノードを開発した。さらに,無線センサシステムの主要部分について,回路図とソフトウェアを合わせ,「IoT体験キット」として地域企業への技術移転を開始した。