2025年11月14日(金)、東北大学 金属材料研究所2号館 1階 講堂を会場に、R7年度「第2回宮城AM研究会」を開催しました。本研究会では、2つの講演に加えて、研究会会員によるAM関連技術に関するエレベーターピッチと技術展示が行われました。
講演(1)「AMとPREP粉末」では、宮城AM研究会スーパーバイザーの千葉晶彦特任教授(東北大学未来科学技術共同研究センター)より、AM分野での活用が期待されるPREP粉末が切り開く、金属積層造形の新たな可能性について解説いただきました。質疑応答では、GA粉末材料とPREP粉末材料の粒度分布に関する実践的な質問があり、機械的特性の比較図を基に詳細を回答いただきました。

講演の二つ目は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)研究開発部門 第四研究ユニット 上席研究開発員の寺島 啓太氏より、「将来ロケット構造へのAM適用に向けた研究開発」と題して、AM(DED⽅式及びWAAM⽅式)の、将来ロケットへの適用を目指した研究開発事例について解説いただきました。
WAAM(ワイヤーアーク積層造形)方式を用いた巨大なロケット用燃料タンクの製造プロセスの研究事例では、各積層方法の造形の様子を動画でご紹介いただき、参加者は前のめりで見入っていました。質疑応答では、千葉晶彦特任教授から専門的な質問が相次ぎ、産学連携の可能性を感じさせる活発な議論が展開されました。



研究会の後半では、会員によるAM関連技術に関するエレベーターピッチと技術展示が行われました。自由見学時間では、各ブースに参加者が集まり、出展者と参加者との熱心な質疑応答が繰り広げられました。基礎研究から実用化まで、金属積層造形技術の未来についての全体像を俯瞰できる充実した一日となりました。
出展企業


次回の研究会は2026年の2月頃を予定しています。宮城AM研究会の会員やMDE(みやぎデジタルエンジニアリングセンター)メンバーズの方々には、メールで次回研究会のご案内を差し上げます。会員登録がお済みで無い方は、是非下記より登録(無料)よろしくお願いします。
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