「【初心者向け】 手軽に物撮り(商品撮影)ワークショップ」開催報告

更新日: 2026年3月12日
 

2026年3月10日、当センターの商品開発支援班の職員が講師となり、身近にあるクリップライトや資材を使って物撮り(商品撮影)を行う手法を学ぶ「【初心者向け】 手軽に物撮り(商品撮影)ワークショップ」を開催しました。

自社ホームページやSNSでの情報発信が不可欠な今、「自社製品をもっと魅力的に撮りたい」というニーズに応え、身近にあるクリップライトやホームセンターで揃う資材を活用した撮影テクニックの習得を目標に、「講義」と「実技」の二部構成で学んでいきました。

講義編:カメラの基礎と「なぜ?」を理解する

カメラの基礎を知り、「なぜこのように写るのか?」を理解することを目指し、まずはレンズや絞り、シャッター、イメージセンサーといったデジタルカメラの基本構造についての解説からスタートしました。

冒頭、講師が「実はカメラを使い始めたころ、絞り(レンズの奥に見える風車形状の部品。シャッターを押すと開閉する)のことをシャッターだと思っていました(笑)。」という失敗談を披露すると、参加者の皆さんからも共感の声が上がり、会場は少し和やかな雰囲気に包まれました。
続いて、物撮りに適したレンズの選び方として焦点距離(mm)の重要性に触れ、被写体の形を歪ませずに写すための具体的なポイントを解説。さらに、絞り値・シャッタースピード・ISO感度の相関関係についても図解を交えて詳しく説明されたことで、「なぜ写真が暗くなったり明るくなったりするのか」「どうしてブレてしまうのか」といった日頃の疑問が解消され、参加者の皆さんは納得されている様子でした。

カメラの各設定項目について図解する講師。

実技編:ちょっとの工夫で変わる撮影術

後半の実技では、プラスチックのおもちゃ、透明な瓶、反射の強い金属部品という性質の異なる3つの題材を通して、ライティングと小道具の活用法を体験していただきました。まずは特別な照明機材ではなく、どこでも手に入る市販のクリップライトやデスクランプを使用し、光を当てる位置を変えるだけで影の出方やハイライトが変化する様子をモニターで確認しました。

ライティングを調整しながら、キレイに写る設定を探る参加者。

続く透明な瓶の撮影では、あえて黒いボール紙を写り込ませて輪郭を強調する「黒締め」というテクニックに挑戦し、そのひと工夫で写真がぐっと引き締まる様子に会場からは驚きの声が上がりました。さらに、難易度の高い「反射する金属部品」の撮影では、トレーシングペーパーで光を拡散させる特設ブースを作成し、斜め後方から柔らかい光を当てることで、金属らしい重厚な質感と美しいグラデーションを表現することに成功しました。参加者の皆さんが持参した自社製品の撮影も行われ、「今までよりずっと綺麗に撮れた」と、その効果に確かな手応えを感じていただけたようです。

瓶に黒い背景をワザと写りこませ、透明な瓶の輪郭を際立たせる「黒締め」のテクニック。
反射する素材の撮影に挑戦中。
通常の撮影ブースとトレーシングペーパーを使った撮影ブースで撮った写真の比較解説。

まとめ

ワークショップの締めくくりには、講師から「スマホや一眼レフのオートモードはとても便利ですが、各設定の意味や効果を理解していなければ『思い通りに撮れなかったときの理由』が分かりません。今回学んだ基礎知識と身近な工夫を、目的や状況に合わせて使い分けてみてください。」とのアドバイスがありました。参加者からは、「会社に戻って早速チャレンジしたい」「広報活動に活かせそう!」といった前向きな感想が寄せられ、実用的な学びを得られた様子が伺えました。

本ワークショップをもちまして、今年度の「商品開発系」研修・セミナーはすべて終了いたしました。ご参加いただいた皆さん、活動報告を読み、興味を持ってくれた皆さん、ありがとうございました。次年度も、業務に直結し、課題解決のヒントとなるような研修を企画・実施してまいります。ご参加をお待ちしております。

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