更新日: 2022年3月1日
デバイス技術開発班

概要
- 高温と低温を短時間で交互に繰り返し与えることで,供試体の信頼性を評価する試験機です。
- テスト温度は高温が〜200℃,低温が-65℃〜の仕様となっており,JIS,IEC,EIAJ,JASO規格が実施可能です。
- 槽内や供試品の温度測定用にT型熱電対が1本ご利用可能です。
※注意 本試験機の様に気体を用いた繰り返し温度変化試験を温度サイクル試験,液体を用いた繰り返し温度変化試験を熱衝撃試験と呼ぶ事があります。御依頼前に御確認ください。この装置では,「JISC60068-2-14 環境試験方法-電気・電子-第2-14部:温度変化試験方法(試験記号:N)のうちNc(二液槽温度急変試験)」はできません。
利用料金
- 機器使用前に,供試体のサイズ,重量,温度条件(低温,高温,さらし時間,サイクル数等)をお伺いします。
- 本装置を安全に使用するため,機器の設定・ 操作について職員が支援いたします。
- 時間あたりの料金は下記のとおりとなっております。
機器使用料 500円/時間(時間外2割増) 研究員技術的支援手数料 3,900円/時間(支援職員1人あたり 時間外2割増)
構造と原理
- 高温と低温のみの試験が指定されている2ゾーン試験では,テストエリアに高温槽から熱風と低温槽から冷風を交互に送り込み,テストエリアの雰囲気温度を変化させます。
- 高温,低温及び常温試験が指定されている3ゾーンの試験にでは,上記に加え常温さらし時にテストエリアに周辺の大気を送り込みます。従って常温は周辺温度となり温度指定はできません。

仕様
表1 熱衝撃試験機の仕様
項目 | 内容 |
---|---|
形式 | NT1230A |
メーカー | 楠本化成 |
設定可能範囲 | 低温:-65℃〜0℃ /高温:60℃〜200℃ |
適合規格 | MIL-STD-883E(A,B,C) MIL-STD-202G(A,B,F) JISC60068-2-14 (試験記号:N) ただし,Nc(二液槽温度急変試験)を除く JASO D001 EIAJ ED-2531A 等,なお供試品の量や設置方法によって規格試験を満足出来ない場合があります。 |
適用試験 | 2ゾーン試験(高温,低温)及び3ゾーン試験(高温,常温,低温) |
温度復帰時間 | 4分以内(プラスチックモールドIC2.5kg 高温150℃30分 常温5分 低温-55℃30分時) |
内寸法 | W650×H500×D400mm |
供試品重量制限 | 棚板耐荷重:5kg |
タイムシグナル端子 | プログラムにより指定(高温,常温,低温)のさらし時間の間だけ接点が閉じる端子が用意されています。 |
過昇防止電源端子 | 以下参照 |
通線口 | 正面に向かって右側面に縦70mm幅30mmの通線口があり,制御線/電源線などを通すことができます。2m以上の線長が必要です。 |
温度の復帰時間
- テストエリアが高温から低温または低温から高温に変化後,安定するまでの時間を復帰時間といい,安定した後の高温または低温の試験時間をさらし時間といいます。試験によって復帰時間がさらし時間に含まれる場合と含まれない場合がありますので御注意ください。
- 供試品の熱容量によって復帰時間が変動します。特に低温側が-45℃以下または高温側が125℃以上の場合には供試品が無い場合でも復帰時間が100秒を超えます。低温が低く,高温が高くなればなるほどに復帰時間が急激に長くなります。従って復帰時間に規定がある場合には事前評価を行い,規定範囲内に入ることを確認することをお勧めします。事前評価方法については御相談ください。
供試品の設置方法
- 棚受けが上下50mmピッチで7段ついており,ステンレス製メッシュ製の棚を同時に2枚利用できます。また槽内は強い熱風,冷風が吹くため,小型の供試体は試験中に散逸する可能性がありますので,ワイヤーによる固定やステンレスメッシュの籠(かご)に内包して頂きます。ステンレスメッシュの籠は用意しておりますので,利用時にお申出下さい。
- 供試品の設置方法によって復帰時間や到達温度が満足できない場合がありますので,供試品の設置は対流を妨げない様に槽内に立て,周辺に空間を空けるようにします。復帰時間や到達温度が条件を満足しない恐れある場合には事前評価を行い,規定範囲内に入ることを確認することをお勧めします。事前評価方法や設置方法については,予め担当者に御相談下さい。


供試品への通電方法(過昇防止電源端子の使用方法)
- 槽内の供試品に電源を供給する際には,過昇防止電源端子を必ず使用していただきます。
- 過昇防止電源端子は,槽内の温度が定格以上に上昇した際に,接点が開き供試品の運転を停止するために使用されます。
- 単相100V/50Hz電源で駆動できる供試体については,以下に示す安全回路(15A)を用意いたしました。
- 通常のテーブルタップと同様のソケットがついておりますので,コンセントが使用できる機器をそのまま接続する事ができます。
- タイムシグナル端子も同様に使用できます。タイムシグナル端子と過昇防止電源端子を直列に接続することも可能です。
- 上記の過昇防止電源端子が使用できない場合は,予め担当者に御相談下さい。

設置場所(機器試作室 BE-03)

お問い合わせ先
宮城県産業技術総合センター機械電子情報技術部デバイス技術開発班 電話:022-377-8700 FAX:022-377-8712 E-mail:shindou@mit.pref.miyagi.jp
この装置は,平成20年度財団法人JKAの競輪補助事業の助成を受けて購入したものです。